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天木直人『安倍首相を震え上がらせた「イスラム国」の声明文の衝撃』

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「イスラム国」には、フセイン政権の生き残りの人たちも加わっていると言われています。あの時も、日本は9条を持ちながら、なぜ米国と一緒に攻撃するのか、と言われましたが、今回は、もうごまかしでは通らないところまで来てしまったようです。
人命を最優先する国であることを、是非示してもらいたいと思います。
以下、天木直人氏のブログより。
 
 
 

 あの時も今も、不幸にして中東情勢に関する私の警告は、いつも最悪の形で現実のものとなる。
 自慢げにそう言っているのではない。
 中東情勢に少しでも詳しい者なら誰でも予想できたことだ。
 考えたくないと目をそらし、あるいは、まさかそこまでは起きないだろうと高をくくって、やり過ごしてきただけだ。
 それにしても今度の事件は衝撃的だ。
 もちろん事件が起きた事自体が衝撃である。
 しかし、それ以上に衝撃的な事は、「イスラム国」は発した犯行声明文の内容だ。
 あの文章の中にすべてがある。
 今度の事件は、まさしく安倍首相の中東外遊がもたらした結果であった。
 無駄な外遊ならまだ、税金に緒無駄遣いだ、バカヤローと言うだけで済ませることができる。
 しかし今度ばかりはもろに有害な外遊となったのだ。
 これまでにも、中東で何人かの邦人が犠牲になった事はあった。
 しかしそのいずれもが不幸な事故や一過性の事件で終わる性格のものだった。
 今度ほど、政府の政策の失敗が、直接、かつ明確に、邦人の犠牲につながったことはない。
 そうなのだ。
 日本はついに安倍首相の間違った政策の為に「テロ」の標的になってしまったのだ。
 しかも、あの声明文は安倍首相の言動を冷静に監視した上で、絶妙のタイミングを見計らって発出された。
 今度の事件で一番衝撃的な事はそのことだ。
 「イスラム国」は単なる野蛮な暴力集団ではない。
 情報力を持ち、情報戦を戦い抜く能力を備えた、手強い政治集団でもあるということだ。
 今後の日本政府の対応如何では、日本も欧米と同じように、今度は国内テロにおびえ続けなければならない国になるかもしれない。
 あの犯行声明は、安倍首相と外務省を震え上がらせたに違いない。
 もっとも恐れた事が、最悪のタイミングで起こり、そしてそれへの対策をまったく持ちあわせていないからだ。
 「テロには屈しない」という言葉と、「人命最優先で対応する」という、まったく正反対のお経を繰り返すしか、なす術がない。
 もうひとつだけあの犯行声明の注目点を述べて終わりにしたい。
 あの声明文は安倍失政を許した日本国民に対しても匕首を突きつけている。
 お前らは安倍を許すのか、安倍と一緒になってテロと戦うつもりか、と。
 今度の事件は日本国民にとっても正念場である。
 果たしてこの事件はどういう結果に終わり、そしてその後の日本の「テロとの戦い」はどう展開していくのだろうか。
 メディアに登場するあらゆる専門家の解説は役に立たない。
 誰も分からない。
 いまこそこの言葉がふさわしい。
 インシャッラー(すべてはアッラーの神のおぼしめしのままに)(了)

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