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『原発を並べて自衛戦争は出来ない』を読んで。

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『原発を並べて自衛戦争は出来ない』を読んで。
 
《原発を国内に抱えているわが国の状況では、どんなもっともな理由があろうとも、国家であれ、武装集団であれ、どんな相手からも、わが国に対する武力攻撃を受けるような事態をつくってはならないのである。
 
そのためには、国際紛争の解決の手段としての軍備を持たずに徹底的に、平和的な手段で国際紛争を解決する努力をするのが国家滅亡を避けるための、もっとも現実的な方法なのである。
 
これは既に、現・日本国憲法(特にその前文と第九条)に書いてあることであり、人類で初めて原子爆弾を投下されるという悲惨な体験をした日本においては、戦争直後も「現実的」な指針であったし、当時よりも武器・兵器が発達し、多数の原発が存在する現時点では、なおさら「現実的」な指針になっているのである。
 
いよいよ、私の文章は終わりである。ここまで読んでくれた読者に感謝するとともに、最後に、次のことをおぼえておいてくださり、できれば、あなた自身の言葉で、身近な人々に伝えてくださることを期待したい。
 
A.原発に対する武力攻撃には、軍事力などでは護れないこと。したがって、日本の海岸に並んだ原発は、仮想敵(国)が引き金を握った核兵器であること。
 
B.一たび原発が武力攻撃を受けたら、日本の土地は永久に人が住めない土地になり、再び人が住めるように戻る可能性が無いこと。》
 
 
・・・以上・・・
 
 
日本の安全保障政策を考える上で避けることのできないはずの原発の問題が殆ど考慮されてこなかったのは、省益重視の縦割り行政のため、とも言われますが、本当は、防衛省や外務省も日本が軍事攻撃されることなどあり得ない、と判断していたのではないでしょうか。日米安保の必要性・在日米軍の抑止力は、やはり方便でしかなかったように思います。
 
しかし、現在のように、日米軍事同盟が強化されていけば、世界中にいる反米抵抗組織から日本がテロ攻撃を受ける可能性は多くなっていくと思います。
 
個人的には、やはり、憲法に則り、軍隊を持たず、特定の国との軍事同盟は結ばずに、他の国々と友好関係を構築していくことが一番良いと思います。
 
今回の事故で、原発労働者の方々の過酷な実態も知りました。
 
また、世界中の人々へ大きな不安を与える行為をわが国は行なってしまったと思います。
 
たとえ攻撃を受けなくとも今回のような「想定外」の災害に襲われることもあります。
 
原発は人の人生を根こそぎ奪ってしまう核兵器となりうることも実感しました。
 
やはり、現在の人間にとって制御不可能な原発から、脱原発へとエネルギー政策を転換していくのが望ましいことと思います。
 
 
 

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