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天木直人『 世界を動かすオランド仏大統領に注目する』

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オランド新政権は、公約通り、閣僚の半数を女性としました。「革命」の国であり、「国民主権」の確立されたフランスは、混迷する現在の世界にとって、良きリーダーの役割を果たしていってくれるのではないでしょうか。
以下、本日の天木氏のメルマガより。
 
 
 
 世界を動かすオランド仏大統領に注目する
 
いまから思えば仏大統領選挙におけるオランド大統領の勝利は当時報道されていた以上に大きな意味があったということだ。

 先般のサミットの主役は議長役のオバマ大統領ではなくオランド仏大統領であった。

 これまでの財政再建一辺倒から、雇用安定を含めた労働者の生活安定こそ国内経済活性化の基盤だと訴え、それをサミット首脳は受け入れざるを得なかった。

 アフガン撤退を敢然と主張したオランド大統領がNATO首脳会議のアフガン撤退を決定付けた。

                               略

 経済政策も安全保障政策もなにもかも対米従属一直線に走る野田政権とそれを支えるメディアはその事を書かない。

                              略

 オランド大統領のファーストレディであるバレリーさんは事実婚のパートナーである。

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 それより興味深いのはファーストレディの凄さだ。

 少女時代、主婦だった母が買い物のたびに「お金を下さい」と父に頼むのを見て育ち、「私はこうなりたくない」と決意したという。

 2度の離婚歴があり前夫との間に3人の子供がいるが、「子供の養育費は自分で稼ぎたい」とインタビューで答えたという。

 ソルボンヌ大学で修士号を取得した後、写真誌パリ・マッチの政治記者となってそこでオランド氏と知り合ったという。

 そのバレリーさんが今後もジャーナリストの仕事を続けるという。

                               略

 そしてフランス国民の70%はバレリーさんが仕事を続けたらいいじゃないかと認めているという。

 世の中を変えるのは国民である。

 政治をつくり変えるのは国民の政治意識だ。

 フランス国民がオランド大統領を選び、そのオランド大統領が世界の流れを変えようとしているのである。

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