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震災の瓦礫-作られた世論(絆)で放射能拡散を企てる政府

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再稼働阻止と瓦礫拡散阻止、が脱原発に向けての緊急の課題になってきたのだと思います。
以下、院長の独り言様のブログより。
 

2012年03月13日

震災の瓦礫-作られた世論(絆)で放射能拡散を企てる政府

 瓦礫問題が、ますます注目を浴びるようになってきました。国会答弁などを見ますと75%の国民が賛成しているらしいのですが、本当でしょうか。

まず、北九州市議会
北九州市長、震災がれき受け入れに前向き
                               略
(2012年3月13日 読売新聞)

 改めてみると、社民、共産も賛成しているのですね。驚きました。この北九州では、震災当初より関東方面の瓦礫受け入れを行っているらしく、枯れたツツジと鼻血を出す生徒たち-北九州からのレポートで、放射能の影響を否定し得ない健康被害が表れています。この市議たちは、子どもたちの健康を一体どう考えているのでしょうか。自分たちの住んでいるところの健康が守れずに、政治家をやっている意味がありますか。

 ブログにはこのようなコメントも寄せられました。
都内では、子供を産むことを諦め、女も働く選択肢を選ぶ人が増えました。
汚染食品と瓦礫の拡散で、地方も、東京のような状態が生まれれば、未来はありません。
子供は、安全といわれた瓦礫に反応しています。
避難して、ここまできましたが、瓦礫処理拡散で再度避難するお金は、もうどこにもありません

なぜ、この心からの叫びが全く心に届かないのでしょうか。政治を司っている人には、人としての心がないのですか。

細野大臣は安全だと称していますが、安全の根拠は、次の写真です。
2012031304.jpg
 悪役そろい踏みといったところでしょう。瓦礫の放射能測定をするのに、去年だったらこの写真で十分みんなをだませたことでしょう。残念です、細野大臣。今の我々の知識では500Bq/kgの汚染がこのシンチで測れないことなど常識なのですよ。あなたは、そのちんけな測定器で放射能がなければ、この瓦礫は汚染されていないとみんなをだませると思っているのでしょうかね。

 住民は賛成し、自治体もどんどんと賛成決議を全会一致でやっていきます。マスコミも大賛成。それなら、スムーズに行くはずですが、本日の熊日の記事
 
                                略

 ガレキ処理が進まない現状について「政治の取り組みが問われかねない」(政府関係者)ときいう認識はあるが、首相周辺も「国民世論が頼み」と頭を抱える
 環境省幹部は「いくつかの自治体がまとまって動き出せば、『隣の市がやるならうちも』と踏み出すはず」と、行政の横並び意識に期待する。
 市民が測定
 静岡県島田市は12日、岩手県からの瓦礫受け入れに向け、試験焼却などを経て放射性物質に関する安全基準を全てクリアしたと公表した。
 同市の男性(28)は、「一方的にデータを出されて『安心してください』といわれても納得できない。」と反発。市民からは「市長は住民を無視して薦めている。利権が絡んでいるのでは」という声すら上がり、桜井勝郎市長は「被災地を助けたいという思いだ」と懸命に理解を求める

 なかなかよく切り込んだ文章です。瓦礫の受け入れキャンペーンは、なんと30億円の血税が大盤振る舞いされているそうです。これだけの金額をマスコミにばらまいて、世論を誘導しようとする行政。一体目的は何かを本当に考えているのでしょうか。そして、期待しているのは横並び意識。完全になめられてしまっています。
 そして、以前もご紹介しましたように島田市の市長は、産廃会社の元社長。利権ではなくて、なんのために瓦礫を受け入れるというのでしょうか。みんな知っていることをここまできちんと記事に書いて、この共同通信の記者。大丈夫かとみんな心配するはずです。それだけ、おかしな社会になっています。

 野田首相は、「広域処理で国は一歩も二歩も前に出て行かなければならない。日本人の国民性が試されている」と発言しましたが、本当に日本の国民性が試されています。水俣病、AIDS、その他様々な公害で日本政府が最初からまともな判断をしたことがあったでしょうか。国が安全性を認めたからといって、なんの補償もなく、そして、被害が出てもほおっかむりをし、甚大な被害が出て、初めて認めるという愚を何度も繰り返しています。放射能の内部被曝を全く考えないこの瓦礫拡散は、本当に日本の息の根を止める可能性を秘めています
 しかも、この瓦礫の安全基準をきめた責任者の名前は、全くはっきりしません。役人は、専門家会議で決めてもらったと責任を負わないでしょうし、政治家は選挙で落ちれば責任を取りたくても取れません。専門家と称する人たちは、会議で決めたとだれも責任を取らないどころか、こんどはその健康被害に対しても、素知らぬ顔を決め込んで口を出してくることでしょう。

大震災1年:がれき受け入れ「国に不信感、説明必要」 県、改めて慎重姿勢 /徳島
 野田佳彦首相が、岩手、宮城両県で出た「震災がれき」の処理を法律に基づいて被災地以外の都道府県に要請する意向を示したことに関連し、県は12日の県議会特別委員会で、受け入れに慎重な姿勢を改めて示した。県は、国からの受け入れ基準などの説明が不十分とした上で「国への不信感が徹底的にある」などと理由を説明した。
 県議が、野田首相の発言を受けて県の姿勢をただしたのに対し、坂東敏行・環境総局長は、当初、福島県内だけを対象とした処理基準が全国にも転用されたことや、県の大半の処分場が、放射性物質に汚染されたがれきの処理には適さない海面埋め立て型であることなどを挙げ、「国からきちんと説明を受けなければいけない」と述べた。
 また、広域処理の対象外の福島県内で、がれき処理が進まないことを指摘し、「国の復興事業が遅れている責任を各都道府県に転嫁しているようだ」と不快感をあらわにした。
 県内の24市町村とごみを処理する広域事務組合は昨年、国のアンケートに「受け入れを考えていない」と回答している。【阿部弘賢】
 

 まさしく正論です。未だに一桁しか片付いていないのは、今までの国の無策に他なりません。それを日本人の絆がないから、瓦礫が片付かないというのは、国が都道府県に責任転嫁をしている構図です。そもそも、復興というのは、瓦礫を片付けることではなく、被災地の方の職業、インフラ、産業の復興が目的なはず。今の内閣は、瓦礫を片付けることしか考えていないのではありませんか。瓦礫を片付けたあとは何をするのか、ちゃんと計画はあるのですよね。まさか,「部屋が綺麗になれば、勉強ができるようになるという子ども」のようなことはないですよね?
 国会答弁では、3年以内に瓦礫を片付けるという勇ましい言葉以外に何も見えませんが。。。
 
                            ・・・以上・・・
 
 
 
なお、私も少し期待した河野太郎議員は、御自身のブログで震災がれきの受け入れに賛成する
との記事を書かれていますが、御用学者と同様の発言にはがっかりです。

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