いよいよ新米の時期となりますが、日本人の主食であるお米の選び方がかなり重要になってくるようです。
以下、武田邦彦氏のブログより。
セシウムは胚と糠層に貯まります。土地が5000ベクレルなら、その3%から5%は玄米に入りますから、250ベクレル(キログラムあたり)のお米ができるでしょう。
でも、その多くは胚と糠層にありますから、現実的には今年とれたお米を精米した白米は100ベクレルを切ってくると思います。
また、昨年のお米を買った場合、少ししか貯めておけませんが、それでも、
1) ペットボトルに詰めて床下などの冷えたところに置く、
2) 凍らない冷凍室で保存する
などがあります。精米をそのまま冷凍保存するとカビは生えませんし、分析結果を見ると変わっていないのですが、味は落ちるようです。
結局、
1) 少し古米を買って、時間稼ぎをする、
2) 新米はできるだけ北海道、西日本、新潟、秋田などのものにする、
3) 仕方が無ければ、100ベクレル以下の関東のものを買って精米し、よく水で洗って使う、
ということになると思います。現実に新米が出てきたら、その時点でデータを見て計算し、ブログに出したいと思います。
http://takedanet.com/files/takeda_20110807no.45-(3:39).mp3(先生のブログから直接でないと開けないかも知れません。)
(平成23年8月5日 午前9時 執筆)
武田邦彦
なお、大潟村あきたこまち生産者協会では、いち早く次のような安全基準を発表してくれました。このような動きが広がって行ってくれることを望みます。
大潟村あきたこまち生産者協会がセシウムの規制値を国の100分の1に当たる5ベクレル/kgに設定
Posted 8月 7th 2011
秋田県の株式会社大潟村あきたこまち生産者協会は、農林水産省が8月3日発表した、東日本14都県の新米に関する放射性セシウムの汚染調査実施の発表を受けて、お米の安全・安心のため、国の暫定規制値とは別に、”放射性セシウムの独自基準として、国が定めた基準の100分の1に当たる5ベクレル/kgに設定し、5ベクレル/kgを超えたお米は出荷しないと発表した。
[出所:大潟村あきたこまち生産者協会]
あきたこまち生産者協会では、販売するお米の安全・安心のため、これまでも残留農薬分析やカドミウム分析、DNA分析等を行っていたが、福島原発の事故を受けて2011年の新米期からは、放射性物質についても検査を実施することとなった。一般に市販されている簡易型の測定器は、測定精度が低いため、大学や研究機関、公的な分析センターで広く利用されている、「ゲルマニウム半導体検出器」を利用して測定するという。
