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天木直人『辺野古移転問題を考える4つのキーワード』

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沖縄の問題は、日本の現在、そして、未来を象徴する課題だと思います。政府は、様々な利権で攻勢をかけてきているようですが、何とか日本独立への第一歩としなければ、と思います。
以下、天木氏のブログより。
 

2013年11月23日

辺野古移転問題を考える4つのキーワード


 
 1996年4月、橋本龍太郎首相とモンデール米駐日大使が共同記者会見を開いて米普天間基地の返還を発表してから17年。
 その間に日本の首相も米駐日大使も何人も交代したが誰もその約束を果たせなかった。
 それを安倍首相とキャロライン米駐日大使に手で2013年内にも決着することになるのだろうか。
 しかも沖縄県民が反対する辺野古移転という形で。
 これは私にとっての最大に関心事である。
 
 その問題を考える4つのキーワードを私は次のように考えている。 一つは沖縄が最後まで一致団結して辺野古移転反対を貫けるかである。
 きょう11月23日の各紙は名護市議会が22日、政府が沖縄県に申請した埋め立てに反対するという稲嶺市長の意見書を賛成多数で可決したと報じている。
 名護市はまだ頑張っている。
 しかし政府の沖縄分断作戦は、沖縄住民や沖縄選出議員などに猛烈な勢いで進行しており最後まで反対で一致できるかは不透明になってきた。
 
 二つは仲井真沖縄県知事の決断である。
 私は県内移転は無理だと言い続けてきた仲井真知事を褒め殺してきた。
 しかし政府の埋め立て申請を拒否する決断ができるかすべてはそこにかかっている。
 もし仲井真知事が申請を認めるようなことになれば、それが仲井真知事の正体ということだ。
 褒め殺しの意味はまったくなかったということだ。
 当然私は仲井真知事を批判する。その歳で再選までして沖縄県知事を続けてきた意味は何だったのかということである。
 
 三つ目はキャロライン大使の沖縄訪問時期である。
 キャロライン大使は早い機会に沖縄を訪れたいと言ったと報じられた。
 もしキャロライン大使が埋め立て申請の決着前に沖縄を訪れるようであればまだ希望は持てる。
 沖縄県民の反対を肌で知って、その感性で辺野古移転の強行に疑義を持つ可能性はある。
 それを私は期待すると何度も書いてきた。
 しかし11月21日のメルマガ第873号で書いたとおり、キャロライン大使の沖縄初訪問が、辺野古移転合意を発表する安倍首相との共同記者会見に臨む時であれば、すべてが終るということだ。
 
 そして4つ目は、その時に沖縄で独立論が出てくるかである。
 辺野古移転を強行され、オスプレイ反対も無視されて、なお独立論が出て来ないようでは沖縄の米軍基地問題は永久に解決しないことになる。
 我々がどんなに沖縄を応援しても無意味だということだ。
 
 果たして辺野古移転問題はどのような方向で決着するのだろうか。
 その答えは12月中に判明する。
 遅くとも来年4月のオバマ大統領の訪日までにはすべてが決まっていることになる。
 さもなければ、オバマ大統領を迎える首相は安倍首相に代る誰かだということである(了)

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