以下「徒雲ノツブヤキ」さんのブログからの抜粋で「元1級プラント配管技能士平井憲夫さん」の著書より。
http://blogs.yahoo.co.jp/adakumo_no_tubuyaki/folder/975201.html?m=lc&p=2
http://blogs.yahoo.co.jp/adakumo_no_tubuyaki/folder/975201.html?m=lc&p=2
平井さんはすでに亡くなられています。
3・11のちょうど一年前、わたしはじゃじゃまるさんのブログに触発されて、この記事を載せました。
↓
http://blogs.yahoo.co.jp/aberumind/51866085.html?type=folderlist
3・11のちょうど一年前、わたしはじゃじゃまるさんのブログに触発されて、この記事を載せました。
↓
http://blogs.yahoo.co.jp/aberumind/51866085.html?type=folderlist
このときは、まさか日本がこんな悲惨な事故に襲われるとは夢にも思っていませんでした。
1年前でした。本当に偶然です。
平井さんはわたし達に何かを伝えたかったのでしょうか?
そこで、もう一度抜粋したものを載せます。
3・11の一年前にこの文章を読んだときとはまた違った想いに襲われます。
わたし達はいったい、いつになったら過去から学ぶのでしょうか。
わたし達はいったい、いつになったら過去から学ぶのでしょうか。
日本の原発の設計も優秀で、二重、三重に多重防護されていて、どこかで故障が起きるとちゃんと止まるようになっています。しかし、これは設計の段階までです。施工、造る段階でおかしくなってしまっているのです。
原発には放射能の被曝の問題があって後継者を育てることが出来ない職場なのです。原発の作業現場は暗くて暑いし、防護マスクも付けていて、互いに話をすることも出来ないような所ですから、身振り手振りなんです。
これではちゃんとした技術を教えることができません。
それに、いわゆる腕のいい人ほど、年間の許容線量を先に使ってしまって、中に入れなくなります。だから、よけいに素人でもいいということになってしまうんです。
原発は1年くらい運転すると、必ず止めて検査をすることになっていて、定期検査、定検といっています。原子炉には70気圧とか、150気圧とかいうものすごい圧力がかけられていて、配管の中には水が、水といっても300℃もある熱湯ですが、水や水蒸気がすごい勢いで通っていますから、配管の厚さが半分くらいに薄くなってしまう所もあるのです。
そういう配管とかバルブとかを、定検でどうしても取り替えなくてはならないのですが、この作業に必ず被曝が伴うわけです。
そういう仕事をする人が95%以上まるっきりの素人です。お百姓や漁師の人が自分の仕事が暇な冬場などにやります。言葉は悪いのですが、いわゆる出稼ぎの人です。そういう経験のない人が、怖さを全く知らないで作業をするわけです。
検査の確認に、原子力検査協会の人がきます。この人がどんな人かというと、この協会は通産省を定年退職した人の天下り先ですから、全然畑違いの人です。
昨日まで、ハマチ養殖の指導をしていた人を、次の日には専門検査官として赴任させた。そういう何にも知らない人が原発の専門検査官として運転許可を出す。
美浜原発にいた専門官は三か月前までは、お米の検査をしていた人だった。
このようにまったくの素人が出す原発の運転許可を信用できますか。
こういう人が原発の工事のあらゆる検査の権限を持っていて、この人の0Kが出ないと仕事が進まないのですが、検査のことはなにも知りません。ですから、検査と言ってもただ見に行くだけです。
・・・この時、私も加わってこの原子炉の廃炉、解体についてどうするか、毎日のように、ああでもない、こうでもないと検討をしたのですが、放射能だらけ の原発を無理やりに廃炉、解体しようとしても、造るときの何倍ものお金がかかることや、どうしても大量の被曝が避けられないことなど、どうしようも ないことが分かったのです。
原子炉のすぐ下の方では、決められた線量を守ろうとすると、たった十数秒くらいしかいられないんですから。
机の上では、何でもできますが、実際には人の手でやらなければならないのですから、とんでもない被曝を伴うわけです。ですから、放射能がゼロにな らないと、何にもできないのです。放射能がある限り廃炉、解体は不可能なのです。人間にできなければロボットでという人もいます。でも、研究はして いますが、ロボットが放射能で狂ってしまって使えないので。
結局、福島の原発では、廃炉にすることができな いというので、原発を売り込んだアメリカのメーカ ーが自分の国から作業者を送り込み、日本では到底 考えられない程の大量の被曝をさせて、原子炉の修 理をしたのです。今でもその原発は動いています。
最初に耐用年数が十年といわれていた原発が、も う三〇年近く動いています。そんな原発が十一もあ る。
くたびれてヨタヨタになっても動かし続けてい て、私は心配でたまりません。
興味を持たれた方はぜひ全文を読んでみてください。