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Channel: 無心
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原爆投下は陸軍上層部は知っていた!

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昨日のNHKスペシャル(総合テレビ午後9時00分~9時58分)
『原爆投下活(い)かされなかった極秘情報』  を見ました。
 
これまで日本は、アメリカが原爆攻撃の準備をしていることを知らないまま、“想定外”の奇襲を受けたとしてきました。しかし実際は、原爆投下に向けた米軍の動きを事前に察知していたことが、新たな証言と資料から明らかにされました。
 
東京・杉並にあった日本軍の諜報部隊が追跡していたのは、テニアン島を拠点に活動するある米軍部隊。軍は、不審なコールサインで交信するこの部隊を、「ある任務を負った特殊部隊」とみて警戒していました。
 
8月6日、コールサインを傍受した軍は、特殊部隊が広島に迫っていることを察知。しかし、空襲警報さえ出されないまま、原爆は人々の頭上で炸裂しました。
 
そして9日未明、諜報部隊は再び同じコールサインを傍受、第2の原爆と確信しました。情報は軍上層部にも伝えられしたが、やはり、空襲警報は出されず、長崎の悲劇も防ぐことはできませんでした。
 
番組では、その衝撃の事実が、生き残った当時の関係者の証言などで見事に再現されていました。

 
必死の努力で、コールサインの意味を解明しながら、その情報が生かされなかった、それが悔しくてたまらない、と証言する元諜報部員の生き証人の言葉。

長崎で学徒動員された情報担当の女学生の一人は、直感的に防空壕に身を潜め被爆を免れたが、外にいた同僚たちは全員爆死し一人だけ生き残った。そして、

  「あの時空襲警報さえ出ていれば・・・」との思いを。

 
 長崎へ向かうB29の情報は、原爆投下の5時間前には、すでに陸軍参謀本部に伝えられていました。
当時、紫電改に乗って出撃命令を待っていたという88才の本田さんは、その事実を知ると、それだけの時間があれば、充分対処できた。体当たりしてでも食い止めることができた、なぜ命令を下さなかったのか、悔しい、と語ります。
 
本田さんは、長崎では被災者の搬送活動も行い、こんな酷いことがこの世で許るされるのか、と軍人として情けなく申し訳ないと思った、と話します。 そして、国にこんなことを許していたら、また同じことがおきるだろう、とも。
 
(なお、8月16日にこの件に関する証拠隠滅のためすべての書類は破棄されたようです。)
 
 
 
 
 
国が、国民に正しい情報を知らせず、国民の犠牲だけが拡がる。
 
現在起こっている原発事故、その後の被ばく拡大、はこの国が戦後も変わらなかったという証左なのかも知れません。
 
NHKスペシャルは、まさに「原爆の日」にふさわしい番組を放送してくれたのだと思います。
 
あとは、国民が、この事実をどう受け止めて、それを今後の国の在り方に生かし、間違いを繰り返さない仕組みを作っていけるかど゛うか、ということなのだと思います。
 
 

なお、8月9日(火) 午前1:05~2:03(8日深夜) 総合にて再放送されるようです。



 

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