明治以来の「脱亜入欧」の歴史を反省し、戦争やテロを無くす世界を目ざしたのが、戦後の日本だったと思います。
以下、新党憲法9条HP様より。
天木直人のブログ
G20は対IS対策で結束する声明を発表して終わったらしい。
しかし、声明こそ出したものの、その内容には新味がなく、議論は深まらなかった(11月17日毎日)という。
なぜか。
それはG20諸国の中には、ISの脅威とは直接関係のない国も含まれているからだ。
ましてや、世界200カ国近く存在する、いわゆる「主要国」でないその他大勢の国々にとって、ISの脅威は無関係である。
そうなのだ。
いま我々が目にしているISの戦いの相手は、中東を軍事的に分割・支配して来た新旧の欧米帝国主義国家と、それに追従するイスラム・アラブおよび周辺の、独裁政権なのである。
なによりも、ISの直接の標的になっているのは、ISを空爆し、軍事力でISを壊滅しようとしている国々なのである。
その事は、ISみずからが、繰り返し、繰り返し、宣言して来たことだ。
主要国の中で、唯一、ISと敵対する理由も必要もない国が日本だった。
しかも日本は、欧米の帝国主義の仲間入りをして戦争に突き進んだ過去の反省の下に、憲法9条を掲げて国際社会の仲間入りをして再出発した国だった。
ISとの話し合いができる唯一の主要国であったはずだ。
こともあろうに、その日本の首相が、歴史から何も学ばず、反省もせず、憲法9条を捨てて、率先して有志連合の軍事行動への参加を表明する。
これほど愚かな事はない。
日本の指導者の中から、誰一人として、その誤りを公言するものが出て来ないところに、この国の救い難さがある(了)