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[転載]No 403 9・23さようなら原発さようなら戦争全国集会に4大学共闘が参加

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安全保障関連法案が可決されてから4日後の9月23日、東京・代々木公園で「さようなら原発」一千万署名市民の会の主催による「9.23さようなら原発さようなら戦争全国集会」が開催された。

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明大土曜会を始めとする4大学共闘(明大。日大、芝工大、専修大の全共闘派)は、この集会とデモに参加したので、その報告をする。
久しぶりに集まった4大学のノボリ旗。(専大のノボリ旗はないが、メンバーは参加)

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集会は木内みどりさんの司会で始まった。主催者発表で2万5千人が参加。
集会では脱原発弁護団全国連絡会共同代表の河合弘之弁護士からの発言の後、福島から、川内から、戦争法案反対の行動から、沖縄から、韓国から、フランスからそれぞれ発言があった。
この中から、最近、「日本と原発」という映画も制作された河合弘之弁護士の発言と、戦争法案反対の行動から、「安全保障関連法に反対する学者の会」発起人の上野千鶴子さんの発言を掲載する。上野さんは、私の関わっている「10・8山博昭プロジェクト」の発起人でもある。

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河合弘之(弁護士)(脱原発弁護団全国連絡会共同代表)
「みなさんこんにちは。映画監督の河合でございます。時々弁護士もしております。日本は世界の平均で比べると、130倍率で地震が発生しています。世界一の超地震大国です。そして、日本の国土は非常に狭いんです。だから、1回の原発重大事故で国が亡びる恐れさえあるのです。現に、前回の福島原発事故の時に、4号機の使用済み燃料プールが崩壊すれば250キロ圏全部、すなわちこの辺も全部含む東日本が全部やられる、5千万人の人が避難しなければいけないことになるかもしれないと、当時の原子力委員長の近藤駿介氏が言っているんです。それほどリアルな現実的な危険性があるんです。私は日本の国が亡びるとすれば、原発の過酷事故か戦争しかない、この2つしかないと言っています、。そして、この2つの危険を敢えて冒そうとしている、国民をそういう2つの亡びる原因に連れて行こうとしているのが安倍政治です(拍手)。私たちはあらゆる手段を通じて、この安倍政治を阻止しなければなりません(拍手)。私は、ただ、政治のことはあんまり詳しくない、得意でない。原発のことなら何でも聞いてください。
みなさんマスメディアばかり見て、ああ川内原発動いちゃった、やっぱり俺たちはダメなんだ負けるのかな、と思う人もいるかもしれないけど、そうじゃない。今から私がこれからの脱原発の戦略を言いますから、よ~く覚えて下さい。
いいですか。まず再稼働を少しでも遅らせる。少しでも減らさせる。とにかく再稼働をさせない。仮に1台動いたら2台目を止める、再稼働を最小限に抑える。それからなるべく遅らせる。そうやって、とにかく我々は圧力をかけ続ける。そのための手段は訴訟であり、こういう集会であり、デモであり、メディアに対する働きかけであり、大事なのは選挙で脱原発の候補に入れ、原発推進派を落とすことであり、また、それぞれの首長に働きかけることであり、とにかく我々の出来ることを全てやる、国民運動として全てやる、そうやって再稼働を全部押さえて原発の推進を全部押さえる闘いを毎日続ける。私たちの闘いは何だかダメだなと思っている人もいるかもしれないけれど、私たちがこういう運動をやらなかったらどうなっていると思います?今頃、原発なんて100台くらい出来ていますよ。事故だってどんどん起きていますよ。僕たちがこうやって闘って闘っているからまだこれで済んでいるんだと、。だから我々は毎日闘うことによって勝利をしているんだという自信を持つべきだと思います(拍手)。
そして、こうやって止めている間に我々は何をすべきか?自然エネルギーに力をそそぐべきです。いいですか、脱原発の後は出口は自然エネルギーしかないんです。ドイツが何故脱原発法に踏み切ったか?それは自然エネルギーに自信を持ち、自然エネルギーを国民が信頼しているからです。僕はつい先日、映画を作るためにドイツに行ってきました。ドイツの国民も経済界もみんな自然エネルギーに信頼を置いて、そこに頑張るんだと言って、みんながんばって、いまや自然エネルギーは30%を超えているんですよ。原発をはるかに超えている。こうやって自然エネルギーの運動を、みなさんで脱原発と並行してやりましょう。みなさんで出来ることは、それぞれ太陽光をやったり、市民風力をやったり、そういうことです。小水力をやったり、いろんなことをやれるんです。そうやって本当にやれるということを体で分かり、そして、世間、社会に教える。そして自然エネルギーというのは安心で楽しくてそしてお金が儲かるということを分からせればいいんです。お金が儲かるということが分かれば、会社、企業というのはお金大好き人間の集まりですから、儲かると思えば自然エネルギーをやるんです。そういう状態が必ず来るんです。そういう状態を僕らはブレイクスルーと呼んでいますけれども、爆発的に自然エネルギーの発展、これを我々の力で市民運動を含めて呼び込む。そういう時が来れば、ドイツが既にそうなっている。ドイツが自然エネルギーのブレイクスルーが来た。だから脱原発が出来る。そういう状態に私たちは持っていかなければいけない。脱原発の運動をするとともに、自然エネルギーをどんどん多くしていく。実力をつけていく。そして信頼できるエネルギー源にしていく。そこまで持っていく。そうすれば必ず私たちの脱原発、そして自然ネルギーの時代がやってくる。そこまで持っていくということでみんなで頑張りましょう。

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いいですか、決して一喜一憂してはいけません。僕たちは脱原発弁護団全国連絡会の力を合わせて高浜原発の仮処分を取りました(拍手)。今年の4月14日に止めました。それがやった~。でも、その10日後に川内原発が動きました。そうすると、まるで1勝1敗みたいで、ああダメダと、マスメディアは1勝1敗でチャラだと、やっぱり原発再稼働なんだ、こういう報道が多い訳ですよね。そうすると、みなさんそれを読んで、あ~そうかダメか、もうダメだな、やっぱり負けるのかなと思うでしょう。違うんです。あれは1勝1敗じゃなくて、サッカーで言うと10対1で僕らが勝っているんです。何故か?高浜原発を止めたことによる電力に対する、原発・原子力村に対する衝撃力と、川内原発が動いたことによる僕らが負けた衝撃力とは全然違うんだ。高浜原発を止めたことによる得点はサッカーで言えば10点。川内原発で負けた失点は1点。10対1で僕たちは勝っているんです(拍手)。あの原子力村が動かしたくて動かしたくてしょうがないのに、まだ1台しか動かしていないんですよ。僕らが押さえこんでいるんですよ。しかも、何故10対1かというと、高浜原発は、あの原子力村の横綱、東京電力なきあとの横綱、関電が虎の子として、これだけは動かさせてくれ、と言っている原発です。それを止めたんです。しかも、高浜原発が動いて事故を起こしたらどういうことになると思います?関西、近畿経済圏が全部やられるんですよ。そこからわずか30キロのところに琵琶湖があるんですよ。琵琶湖の水を飲んで暮らしている人が何人いるか皆さん知っていますか?1500万人いるんですよ。関西の人はほとんどあの琵琶湖の水で暮らしているんですよ。事故が起きたらそれが汚れてみんなが水が飲めなくなるんですよ。それを僕たちは防いだんです(拍手)。
それくらい意味の多い、しかも敵に被害を与える、敵にショックを与えるああいう闘い。10対1で勝っている。でも川内原発では確かに負けた。でも、あの判決はメチャクチャですからね。あんなものは、まだ本訴も続いていますし、抗告審も続いていますから、どこかで引っくり返えします。あれは火山学者の反対を押し切って、火山大丈夫、大丈夫。もし少し盛り上がったら、至急原発が使用済み燃料をどこかに移すから大丈夫とか、火山学者はそんなことは有り得ない、絶対に予知なんか出来ないんだと言っているのに、大丈夫だと言った。それから避難計画なんて全く出来ていない。10キロより外の身体障害者、知的障害者の避難なんか無理です、諦めましたと鹿児島県知事が言っているのに、それでも不合理とは言えない、避難計画は不合理とは言えないと言って通してしまった。そういう非常にいい加減な決定ですから、そんなにショックを受けることはないんです。樋口裁判長が書いた大飯判決と、高浜仮処分の方が、これくらい知的にも中身でもずっと優れているんですから、僕たちは10対1で勝っているんです。
みなさん一喜一憂してはいけません。脱原発の闘いは息の長~い闘いです。私たちは思い詰めすぎる傾向がある。ここが負けたら世の中が終りだみたいな、思い詰めるのはダメです。僕たちの闘いは絶対に勝つ正義の闘いなんです(拍手)。
子孫に使用済み燃料、本当に危険な使用済み燃料を押し付けないで、安全で暮らしやすい、楽しくて豊かな社会を作るための正義の闘いを。そして、一転目を転じれば世界は脱原発、自然エネルギーにどんどん向かっているんです。世界の風力発電の設備容量は、すでに原発の設備容量を超えたんですよ。風力発電の方が世界の原発より大きいんです。太陽光は設備容量で半分までいきました。あと3年で超えます。
だから、私たちは正義の闘いをしているとともに、流れは完全に僕たちの方にあるんだ。その世界の流れに乗っていきましょう。そして絶対に一喜一憂しない。そしてこういうすごい集会を何回も何回も繰り返していく。そして権力にあんなに集まったからおっかねえなと思わせる、それが僕たちの戦略なんです(拍手)。
絶対に一喜一憂してはいけない、がっかりしてもいけない。再稼働を徹底的に押さえる、自然エネルギーを徹底的にみんなでがんばる、そして、その爆発的な発展によって自然エネルギーのブレイクスルーが来た時に自然に脱原発になるように持っていく、こういう戦略でみなさんがんばりましょう!(拍手)」


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上野千鶴子(戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会)
「上野千鶴子です。『安全保障関連法案に反対する学者の会』が、この度、名称から案を取りまして『安全保障関連法に反対する学者の会』と改称いたしました。闘いは続けます(拍手)。
反安保、反原発、反基地の闘争が、今こうやって一堂に大合流する響きが私の耳に聞こえます。それに反知性、反理性に対する闘いが加わりました(拍手)。それが学者と学生の闘いです。何故か?この大合流の原因は敵が一人だからです。分かり易い安倍という敵だからです(拍手)。今回の闘いでは立憲主義という言葉が日本中に定着しました。学問の世界にしかなかった言葉が、国民の普通の日常の口に上るようになった。学問もたまには役に立つ(拍手)。憲法学者も役に立った(拍手)。
立憲主義とは、私が国の主人公だという考え方です。これを広めてくれたのは、憲法学者と安倍でした(拍手)。分けても、この度、学者と学生が共闘できたということに、私は特別の感慨を持っています。
私は70年安保闘争世代です。あの時、学生と学者は対決しました。私たちは闘って負けました。そして、深い敗北感と政治的なシニシズムの元に沈み込みました。私たちの世代の後ろ姿を見ていた後続する若い世代は、やっても無駄、バカな事をして自滅したバカな奴らという冷笑的な視線を向けました。これを政治的シニシズムという風に言います。中には『純粋真っすぐ正義君』などと言って、正しい事を言う人びとを揶揄するような言い方すら生まれました。
しかし、2015年夏、この夏の経験は40数年間に渡る政治的シニシズムを一掃したと私は確信しています(拍手)。議会の配置が元々変更がないままま、この状態でどんなに運動をしても議会の中での結果は見えていました。だが、誰もあきらめなかった。それどころか、日に日に路上に出てくる人が増えていった(拍手)。まっとうなことをまっとうに口にしてもよい、そういう時代が来ました(拍手)。
大江さんは80代です。澤地さんは80代です。瀬戸内寂聴さんにいたっては90代です。私はあの方たちがこういうところでスピーチをするたびに、私たち後輩としては胸が痛む。どうぞ先輩のお兄様、お姉様方、安心して引退して下さい、後は私たちがお引き受けしますからとは到底言えない。こんなふがいない後輩でご免なさいと言うしかない。あの方たちには申し訳ないが、死ぬまで頑張って下さいと言うしかない(拍手)。
そして今、高齢になった私たちは、後から来る世代に、こんな日本に誰がしたと詰め寄られています。私の後に奥田愛基君がスピーチしますが、でも、私は彼らにも言うんだ。今、20代の彼らは、後10年か20年したら、後から来る世代に、こんな社会に誰がしたと詰め寄られるんです。私たちは、こんな情けない社会を次に世代に引き渡さなければならないのでしょうか。
福山哲郎さんが国会の最後のスピーチで言ったように、試合には負けたが勝負には勝った。正義と理がどちらにあるかを全国民が目撃しました(拍手)。私はシールズの若者が言ってくれた言葉で大変うれしかった言葉があります。それは、今年は戦後70年ですが、この戦後70年、殺し殺されない平和を維持してきたのは、自分たちの先輩たちが、この平和と憲法9条を維持して来てくれたからだ。自分自身も自分の子どもも、これから先の戦後70年を絶対に経験したい、こう言ってくれました(拍手)。
私たちの闘いは終りません。民主主義は今や国会の中にではなく国会の外にあります。この次の戦後70年、それを迎えることが出来るかどうかは私たちにかかっています。
がんばりましょう。』

集会終了後、15時15分からデモに移った。デモコースは原宿コースと渋谷コースに分かれていたが、4大学は市民団体中心の渋谷コースである。


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デモコースは代々木公園を出て渋谷駅前を通り、宮下公園を抜けて神宮前公園までの1.3キロ。
日大のノボリ旗には「戦争させない」「改憲させない」のスローガンが貼ってある。

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渋谷駅までの坂道を下るデモ隊。


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明大土曜会が新しく作った安保法案NO!のノボリ旗が見える。


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芝工大はノボリ旗と「全学闘」の旗のセット。


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解散地点の神宮前公園では、恒例の「インターナショナル」を斉唱して解散。


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安保関連法は成立したが、明大土曜会は安保関連法反対を継続して行く。
10月の明大土曜会では、成立してしまった安保関連法反対を継続するための方策、進め方などについて議論してく予定である。

(終)


【お知らせ】
10・8山博昭プロジェクトの第3回講演会のお知らせです。

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●日時 10月10日(土)19:00開場、19:30開演 21:30終了予定
●会場 新宿文化センター小ホール
アクセス
・都営大江戸線・東京メトロ副都心線/「東新宿駅」A3出口より徒歩5分
・東京メトロ丸ノ内線・副都心線/「新宿三丁目駅」E1出口より徒歩6分
・都営新宿線/「/新宿三丁目駅」C7出口より徒歩10分
・JR・小田急線・京王線・西部新宿線/「新宿駅」より徒歩15分
●参加費 2,000円

●講演(第一部)
「家族という病・国という病」 下重暁子(作家)
●詩と音楽の夕べ(第二部)
小室等(歌手・作曲家)+ こむろゆい(歌手) 音楽ライブ
道浦母都子(歌人)  短歌朗読
佐々木幹郎(詩人)  詩朗読

【献花と黙祷】
講演会に先立ち、羽田・弁天橋で山博昭を追悼し献花と黙祷を行います。希望者はご自由にご参加ください。
*現地集合:京浜急行「天空橋」駅前 10月10日(土)14:00

主催:10・8山博昭プロジェクト
公式ホームページ http://yamazakiproject.com/

参加を希望される方は以下のメールあてに申込み下さい。
E-mail monument108@gmail.com

【お知らせ その2】
道浦母都子さんの歌集「無援の抒情」の新装版が出版されます。
ながらみ書房 サイトより
「明日あると信じて来たる屋上に旗となるまで立ちつくすべし
ガス弾の匂い残れる黒髪を洗い梳かして君に逢いゆく
君のこと想いて過ぎし独房のひと日をわれの青春とする

70年代、全共闘世代をひたむきに疾走し、純粋な生の輝きを高らかに詠った。時代を超えて今なお愛唱され、あらたな感動をもたらし続ける伝説の歌集がここに蘇る!
 
四六版上製カバー装 1852円・税別
2015年10月8日(10・8羽田闘争から48年目) なかがみ書房より発行 
この本は10月10日の「10・8山博昭プロジェクト」第3回東京講演会で販売します。

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【お知らせ その3】
来週のブログとHPの更新ははお休みです。
次回は10月16日(金)です。

転載元: 野次馬雑記


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