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武田邦彦『川内原発再稼働と国民の被曝基準 』

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法令を無視し、事故が起きたときの責任を誰も取らぬ体制のまま、再稼働とは!?
以下、武田先生のブログより。





川内原発が再稼働する直前だが、政府、NHK、メディアは原発再稼働に対して、従来から国民を守ってきた「被曝限度」がどこにあるのか、全く伏せたままだ。国民の受信料で放送しているNHKも「原発が再稼働するにあたって、国民をどう守るか」についてまったく触れていない。
福島事故の前、原発などの原子力や放射線を取り扱う人は、日本国民を11ミリシーベルト以上、被曝させないようにしなければならなかった。どんな産業や研究でもそうだが、危険なものを扱う(扱わせていただく)ためには、政府などが決めた基準を守る必要がある。国民の健康を守るのは政府の最も大切な義務の一つだからだ。
今日もニュースで「兵庫県尼崎市の市立大島小学校の敷地から国の環境基準の2倍のヒ素が検出された」と報道されていた。ヒ素でも放射線でもかならず「基準=限度」が法律などで決まっている。
福島原発事故の後、法令で定められている(設計基準などになっている)11ミリシーベルトを「守らなくて良い」という専門家が現れ、新しい基準を示さず、20ミリまで良いと外国が言ったとか、100ミリまで良いと医師が発言したりしているだけで、原発再開に踏み切ろうとしている。
国民の健康を守るために、メディアは隠さず(NHK2011年の事故の日にははっきりと11ミリが限度だと放送している・・・拙著に具体的に書いた)、国民のための報道をしてもらいたい。
私は原発再稼働に反対だが、国民が賛成しているなら仕方が無い。でも、事実を曲げて報道されている状態は危険である。
(平成27811日)

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