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Channel: 無心
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【オシム分析3】「日本らしいサッカー」の方向性は間違っていない

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結果は惨敗でしたが、敗北の中から学んでさらに成長していってもらいたいですね。
以下、スポニチ様より。
 
 
<日本・コロンビア>コロンビアに完敗し、肩を落とす本田(中央)ら日本代表イレブン
<日本・コロンビア>コロンビアに完敗し、肩を落とす本田(中央)ら日本代表イレブン
Photo By スポニチ
 主力選手が目標に掲げた優勝どころか、1次リーグ突破すら果たせなかったザックジャパン。惨敗の原因は何だったのか、日本に足りないものは何だったのか。厳しい結果の中にも収穫はあったのか。元日本代表監督の名将イビチャ・オシム氏(73)が、日本の戦いぶりを鋭く分析した。

 【日本の進むべき道】

 スペインやイタリアといった強豪とともに、私の故郷のボスニアや隣のクロアチアも敗退が決まった。日本の敗退も残念だ。C組では、優勝候補のコロンビアを別にすれば、日本は明らかにコートジボワールやギリシャよりもいいチームだった。コンパクトにまとまり、若くエネルギッシュで、モダンなサッカーをしている。決勝トーナメントに進み、対戦相手の組み合わせ次第では、かなりのところまで勝ち進んでも不思議ではなかった。

 日本人選手のすぐれた部分を生かした「日本らしいサッカー」を進めるという方向性は間違っていない。組織性や勤勉性、俊敏性、献身性など日本の長所を生かしたスタイルはまだ完成していない。これから伸びていく余地がまだまだある。

 W杯など大きな大会が苦手だなどというコンプレックスは持つべきでない。チームとして経験を積めば、精神的プレッシャーへの対応もうまくなるだろう。

 また、個別の親善試合で勝つことと、W杯のような数週間の大会で勝ち進むことが同じではないと理解すべきだ。今回は海外組が過半数で構成される初めてのW杯だった。控え選手を含むチーム編成、チーム内のコミュニケーション、キャンプ地の選定、コンディションづくり、その他の経験の蓄積が、今後の役に立つだろう。

 代表チームの基礎力はあくまでもJリーグにある。4年後のW杯ロシア大会を待つまでもなく、2年後にまたブラジルで五輪がある。どんどんJリーグからフレッシュな戦力が登場してきてほしい。

 私が日本にいたころ、試合に負けても「いい経験になった」というのをよく聞いた。勝っても負けても経験だが、それが「いい経験」になるのは、次の機会に同じような間違いを繰り返さずに済んだときだ。この敗戦が「いい経験」になるかどうかは、今後の努力次第なのだ。試合結果  C組日程&勝敗表  日本代表メンバー
[ 2014年6月26日 11:35

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