内部告発する勇気ある人がまだいるようですが、米国のリベラル派の真贋も問われているのでしょう。
以下、天木氏のブログより。
きのう2月16日の東京新聞が注目すべきスクープ記事を掲載した。
すなわちNHKは昨年11月15日のケネディ大使の着任直後からケネディ大使とのインタビューを米国大使館に申し入れ、交渉を続けていたという。
日程調整が長引いていたなかで、2月上旬になって突然米国大使館の報道担当者から次のような趣旨を伝えられたというのだ。
「百田氏の発言でインタビューの実現は困難になった。大使本人とワシントンの意向だ」
これが事実としたらものすごいスクープである。
任国の公共放送からインタビュー依頼を受けた大使は、それを光栄に思いこそすれ、拒否するなどということは外交の常識から言えばあり得ないことだ。
そのような取材拒否を、特命全権大使が本国政府と一体となって行うということは、二国間関係がよほど悪化している事を世界に知らせる事になる。
これは安倍首相にとってはもちろんの事、米国にとっても迷惑なスクープ記事だ。
これは安倍首相とNHKの不健全な関係と、それを許す日本の世論やメディアに怒った内部関係者が、たまりかねて内部告発して一泡吹かせようとしたのだ。
だからこそこれほど重大な東京新聞のスクープ記事を後追いするメディアがあらわれないまま、このスクープ記事はなかったことにされようとしているのだ。
ひょっとしてこのスクープが出たために、ケネディ大使はあわててNHKのインタビューに応じるかもしれない。
その時は、オバマ政権はまだ安倍政権を倒したくないと考えているということだ。
果たしてケネディ大使はNHKのインタビュー取材に応じるのだろうか。
オバマ政権と安倍首相の本当の関係を教えてくれるリトマス試験紙である(了)