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小沢一郎「不見識な自民議員とその周辺、政権交代による大改革」定例会見6月30日

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いずれ、総選挙は避けられない状況となるのでしょう。政権交代して、小沢民主党時代の「マグナカルタ」を、是非実現してもらいたいですが。
以下、銅のはしご様より。



<<  作成日時 : 2015/07/01 16:25          
     
  
2015年6月30日(火)
定例代表会見 
生活の党と山本太郎となかまたち


小沢一郎代表

自民議員勉強会「文化芸術懇話会」で 百田尚樹氏と大西英男・衆院議員 「マスコミを懲らしめる」 発言
✑ 党の会合での発言として不見識な,また不謹慎なことだ
✑ メディアの人がもっと怒らなければいけない。ちょっと無気力なのか。最近多々ある安倍さんや閣僚の発言も,かつてならば,内閣そのもの,国務大臣のポジションが非常に危うくなるような性格のものだ


「 安保法制 」
✑ アメリカまで行って「夏には通す」と総理は大見得を切った。その問題が国民の間にも浸透し,事実上,国民の多数が法制に反対している。
強行するか,あるいは国民の多数の反対によってできなかったかは,内閣の存立に影響を及ぼすことになるだろう


大改革は政権交代によらなければできない
✑ 非常に閉鎖的な官僚機構の体質とやり方。国民にも政治家に対してさえも,できるだけ事実を知らしめない。それを基本的に改めなくてはいけない
✑ 立法府に,行政府に対する権限をもう少し与える制度にしたほうがいい
✑ 民主主義社会では,ディスクロージャーの意識を徹底しなければならない。国民もまた然り
✑ 公共事業。被災地復興の予算も業者も中央で決め中央に還流してしまう。地方に自主的な権限を与える。それこそ大改革


歌舞伎 『 阿弖流為 あてるい』
✑ 東北は中央政府に属さずに経過した期間がかなり多い。朝廷の権力に伏さないという反骨的な意識が明治以降の近代化の中でも残ってきたのではないか。原敬も現・岩手県岡市の出身


https://www.youtube.com/watch?v=qJjc46JbXSw
22:29 文字起こし


司会 ; 今日は,山本太郎代表と玉城デニー幹事長は(国会活動で)欠席です。

【 記者質疑 】
THE PRESS JAPAN
 ; 国会でも取り上げられているが,先日の自民党若手議員勉強会<「文化芸術懇話会」>での百田尚樹さんと大西英男・衆院議員(東京16区)の発言についての小沢代表のご意見を。また今の自民党の姿勢や安倍首相の国会での答弁についてのご意見を。


小沢 一郎 代表
 若い人(議員)の発言って,あの「マスコミ批判」<「マスコミを懲らしめる」>のやつ?

THE PRESS JAPAN ; そうです。

小沢 一郎 代表
 あの話しはね,ああいう党の会合でやるちゅうことは,ちょっと不見識な,また不謹慎なことだと思いますね。
 ただまあ,メディアの人が怒んなきゃ。もう少し(怒らなければ)いけないと思いますよ。
 そういう意味で,やっぱり安倍さんの発言にしろ,閣僚の発言にしろ,かつてならばね,内閣そのもの,あるいは少なくても国務大臣のポジションが,非常に危うくなるような性格の発言が,最近,多々あるんだけれども,何となくあまり(メディアには)取り上げられないという傾向になってる。
 ということは,まあプラス・マイナスありますけれども,ちょっと全体が無気力と言うか,そういうような雰囲気を感じる昨今ですね。

光文社FLASH ; その自民若手議員の発言を受けて,自民党の中でそれほど闊達な議論は見られない。小沢代表は以前から,かつての自民党と今の自民党では全く違うと仰っているが,単純にこれは清和会の政権が続いていて「小さな政府」タカ派の路線ということだけではないように思う。どういったことが変わっていて,その転換点はどの辺にあったとお考えかを。 

小沢 一郎 代表
 直接のきっかけがどの辺か,ちゅうことはあるんだけど。「小泉郵政選挙」 小泉内閣,そして「郵政選挙」ということが1つの,何とはなしに自民党の皆の頭にあるのかな。
 地盤のしっかりした人,それなりのいわゆる実力者って言うか,かつては,そういうふうに少なくても呼ばれていたようなポジションの人がね,もう少しね,自分自身の主張をしてもいいんじゃないかなというふうに僕は思いますね。

 自民党はそれこそ以前から,右から左,色んな違う意見があってね,それをけっこう,それぞれ喋ってた。それも政党としてどうかなと思うぐらい,違う意見をね<笑いつつ>けっこう党内で喋ってた政党だったがねえ。
 それぐらい,あらゆる意見を包含しながら,やってた政党だけれども,今はちょっともう,そういう雰囲気はまったく見られない。

 まあねえ,「選挙心配で」っていうことは,選挙する身として分からんでもないけれどもね。 今言ったように,きちっと地盤の強いそれなりの人はね。もうちょっとピリッとした話しをね,自分の主張をしてもいいようにと,今は外野席からですが,思いますね。

フリー記者(ヨコタ) ; 維新が「安保法制」の独自案を提出予定で,木曜日(07/02)に憲法学者を呼んで「合憲」だというチェックをしてもらい,その上で各党に説明をしたいと言っている。これは野党共闘路線の1つの手段になり得るとご覧になるかを。

小沢 一郎 代表
 うーん。その法案の中身を検討しないと分かりませんけれども。
 昨日(06/29)各党を回ったのかな?

フリー記者(ヨコタ) ; 挨拶回りということで独自案を出すと予告をして正式には今週半ばに党で正式決定し,その上で憲法学者に「合憲だ」とチェックしてもらう。違憲の政府案とぶつかり合う構図になるのではないかと。

小沢 一郎 代表
 それは,中身をしっかり僕は見せてもらってないから論評しようないですけどね。
 野党共闘の1つの手懸りにしようということであれば,もっと野党に話しをしなくちゃ いけない。
 事前に野党に話しをしてやるっつうのが,まあまあ普通,常識的なことですがね。
 しかし今,民主と維新が大きくて,共産党を除いて,あとは非常に小さいから,そこは省略するということになるのかも知れないけれども。
 少なくても,そういう意思があるならば,やっぱり民主とは話し合って了解した上でやるちゅうのが普通でしょうから。これからやるのかも知れませんが。そこんとこは,まだよく分かりません。

毎日新聞 ; 今日は山本代表がいらっしゃらないが,参院で社民党から統一会派の呼び掛けがあったことについて,進展,結論は出されているかどうかを。

小沢 一郎 代表
 確かに,社民党のほうから山本代表にも(呼びかけが)あったようだし,僕にもありました。
 統一会派を作って,やはり国会できちんと意見を言う場にしないとですね,意味がないんで。
 そういうことも含めて,ちょっと社民党のほうに委員会が何になるのかちゅうこともありますから。定数が。
 そういうことで,可能な限りは協力したいということを返答してますけれども,具体的にどういうようなことを,どうするのかちゅうことは,まだ分かってません。

光文社FLASH ; 「安保法制」について。会期の延長がなったことで,このところ安倍政権の手詰まり感が出てきているように思う。第1次安倍政権<自公政権 2006(平成18)年9月26日―2007(平成19)年8月27日>のときインド洋での給油について安倍総理が国際公約をされたことが,政権から落ちる1つの背景になっていたと思う。 今回の訪米で 「 安保法制を夏頃までに 」と 「国際公約」的な意味を持った発言をした。今後,それが政局的な問題として浮上することはあるとお考えかを。

小沢 一郎 代表
 国際公約という言葉が適切かどうかは別として,外国へ行ってまで<苦笑しつつ>「夏には通す」って言って啖呵切った,大見得を切ったわけですから。
 そしてまた,この問題が,だんだんだんだん国民の間にも浸透してきまして,事実上,反対の人が多いんだけれども,それを強行するか,あるいは国民の多数の反対によってできなかったか,ということはやっぱり内閣の存立に影響を及ぼすことになるんじゃないかと 私は思います。

THE PRESS JAPAN ; 秘密保護法と軍事費の関係について。今後防衛費が増大してくる可能性がある。海外派兵となると臨時防衛費の支出の内訳について秘密保護法が適用される可能性があり,表に出なくなるのではないかという心配がある。

小沢 一郎 代表
 今でも,ほとんど出てません,出してませんから,なおさらそういうことになるでしょう。
 ですから私共としては,そういう非常に閉鎖的な,国民にできるだけ事実を知らしめないと。 政治家に対してさえも(知らせない)。
 そういう官僚機構の体質とやり方というものは基本的に改めなくちゃいけない。
 もちろん秘密にしなけりゃならないことも,もちろんあるとは思いますけれども,それがただ単に官僚の判断だけで(情報が出てこない)。
 とくに「マル秘」の話しは,ほとんど担当の人が(ハンコを)押すんでね,現実としては。 だからもう,ドンドコドンドコ「マル秘」が多くなっちゃってね。
 ある意味で,上の人が大局的な判断でやるというのが,事実上,役所であまりなくなってるんじゃないかな。
 そうすっと(出てこない「マル秘」情報が)どんどん増える一方になっちゃう。
 ですからこれは,いちばん大改革をしなきゃならないところで,これはやっぱり,政権が替わらないとダメですね。
 それと(政権が)替わってもね,同じことになっちゃいかんから,以前にも言ったけど,僕は立法府にもう少し権限を(与える),行政府に対する権限を与える制度にしたほうがいいと。私はそう思ってます。

THE PRESS JAPAN ; 国会議員の資質の問題も出てくるのでは。

小沢 一郎 代表
 もちろん資質の問題もありますよ。
 資質の問題もあるけれども,まあ役所っつうのはね<つくづくと>ほんとにそれは言わないからね。
 大臣にさえ,言わないんだから。本当のことは。
 そういうことを許しているとすれば,それはもちろん政治家の資質の問題というのも問われるけどね。
 国民もまた,役所に何するにしても,一々一々,書類ひとつに文句言われても,表向き不平不満言わずに,言うとおりやってるからね。日本人ちゅうのはそういうとこあるからね。
 だからもう少し,情報開示,ディスクロージャーつうのをね,やっぱり(徹底させるべきだ)。
 民主主義社会ですから,徹底させるという意識を国民自身も持たなくちゃいけないと思いますね。

光文社FLASH ; 7月から新橋演舞場で『 阿弖流為(あてるい)』 という歌舞伎が上演される。小沢代表の地元・岩手県奥州市の歴史上の人物のことでご存知と思う。<小沢代表・頷く>
 小沢代表が以前ある雑誌のインタヴュで,ご自身の政治的な立脚点,出自として「阿弖流為(あてるい)」と同じと言っては何だが,どちらかと言うとエスタブりッシュからは距離を置いたところから出てきたと仰っていた。それは田中角栄さんも (小沢代表の)御父上の小沢佐重喜さんも同様にという趣旨のお話しであった。改めて今でもそのお考えに変わりはないかを。
 

小沢 一郎 代表
 こう,何ちゅうかなあ...歴史的にずっと考証してみても,多分そうだと思う。人類学的には,日本の場合は以前は縄文が先で東日本中心に(あって),弥生が半島,中国から来てそこから弥生文化がどんどん日本全体に広がったというあれ(説)を採ってましたけど,もともと縄文は九州から北海道まで全部あったんだね。その上に,渡来の稲作その他もあるでしょうが弥生文化もまたこれ全部その上に被さってきたちゅうわけで。人類学的には日本人ちゅうのは,かなり以前に混血しちゃってますから,ある意味で皆同じだと思うんですけど。
 東北でもちょっとアイヌ民族は違いますけどね,蝦夷(えみし)蝦夷(えぞ)と呼ばれてたのは,蔑称なんですね。殲滅したあれ(≒経緯)で,俘囚とか色んなこと言われていて,大和朝廷の権力に伏さない連中をそう呼んでたわけで。だから民族的には同じだと僕は思うけれど,やっぱり,東北ちゅうのは,かなり中央政府に属さないで経過した期間が多いですから。
 ある意味,縄文以来の色んな文化的な色んなものを継承してきたかも知れないね。
 明治以来もうほぼ150年だね。<148年。明治元年は西暦1868年>
 150年前にさえ,朝敵の汚名を着せられた,我々はやられたわけだ。
 「白河以北」って言って<笑>「白河以北 一山 百文」 と。で,原敬は一段と抵抗した。まあ余計なことだけども。
 そういう意味でかなり,明治以降,近代化の中でも非常にそういう意識が残ってきたんじゃないかな。
 軍閥,官僚,行政官僚ちゅうのは,どっちかって言えばずっと薩長中心の人脈の中で,きましたからね。
 やっぱりある意味,反骨的な,ある意味,原日本人的な陰影は入ってるかも知らんね。 

フリー記者(ヨコタ); 新国立競技場について。<小沢代表・笑> 被災地を回ると,同じように入札価格が上がって,人手不足,資材不足の影響を受けてたいへんな思いをしている。家の建築,店を出そうとすると予算見積もりが予定より大幅に上がって,狭くせざるを得ないと言う声をよく聞く。この問題の根底には,震災復興が途上なのに,安倍政権が「国土強靭化」と称して公共事業のばらまきを過度に推進し,しかもそこに東京五輪が重なったという公共事業が多過ぎることがあると思うが。

小沢 一郎 代表
 公共事業が多いという要素も1つあるかも知れないけど,その公共事業の予算とそれから業者もあらゆる資材も含めてですね,やっぱり中央にそれをコントロールする権限が,全部あるものだから。
 人手つったって,大きなの(企業)が皆集めちゃうでしょ。地方でもう 人手不足になっちゃうということも,現実ですよね。
 だから僕は,予算の面にしろ,あるいはそれを執行する業者にしろ,もう少し地方に配分する,地方での自主的な権限を与える。それこそ大改革だと,私は思うんですが。
 そういうふうにしないとね,いつまで経ってもダメなんですよ。
 大きな事業つうのは,ほとんど中央業者だからね。仮設のプレファブ(住宅)でさえ,全部中央業者だから。
 だから,予算やったって,また皆,大手の東京へ戻ってきちゃうんだね。
 そういう今の仕組みが余計,その傾向を大きくしてるんじゃないかなという気が私はしますね。
 これも,大改革で直さないかんと思います。


◇ 参考
生活の党と山本太郎となかまたち
http://www.seikatsu1.jp/

小沢 佐重喜おざわ さえき
政治家,弁護士
1898(明治31)年11月25日―1968(昭和43)年5月8 日
衆議院議員(10期)

原 敬 はら たかし
第19代内閣総理大臣。爵位の受け取りを固辞。
安政3年2月9日(1856年3月15日)―大正10年(1921年)11月4日
岩手郡本宮村(現・岩手県盛岡市)で出生。東京駅丸の内南口通路で右翼に刺殺される

「 白河以北 一山百文 」
白河の関(現・福島県白河市)より北は,山ひとつ100文の価値しか持たないと蔑まれた


『 阿弖流為(あてるい)』Wiki より
古代東北の英雄。平安時代初期の蝦夷の軍事指導者。789年(延暦8年)に日高見国胆沢(現在の岩手県奥州市)に侵攻した朝廷軍を撃退したが,坂上田村麻呂に敗れて降伏し処刑されたと伝承される

岩手日報 2015/05/09
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20150509_10
「アテルイ」歌舞伎化 東京・7月に染五郎さん主演

歌舞伎公式サイト
http://www.kabuki-bito.jp/theaters/shinbashi/2015/07/post_59.html
新橋演舞場
松竹創業120周年
歌舞伎NEXT
阿弖流為 あてるい

平成27年7月5日(日)~27日(月)
17500円~3000円


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